From 宮城哲郎
顧客が一万人いて売上が１億円
顧客が一人しかいなくて売上が１億円。
あなたは、どちらのビジネスが良いビジネスだと思いますか？
実は、この問いにどれが正解かはありません。
ですが僕にとっては絶対に後者の方が正解です。もちろん、顧客一人で１億円というのは極端かも知れません。
でも、僕にとっては客数が少なくても売上があるビジネスが好みということなのです。それはなぜか？ とても単純な理由です。
「お金が残るからです」
もしも、前者の一万人の顧客の場合であれば、それに対する対応コストって必ず必要になってきます。一万人に対してサポートするためのスタッフなど、色々と出て行くお金が増えるんです。最終的に自分に残るお金はそんなに残っていない。そんな事って経営してるとよく分かるはずです。
それにも関わらず、この一万人に対するストレス、抱えるスタッフに対するストレスなどが生じます。僕はそれが必ずしも素晴らしい事とは思えないわけです。
ですが、逆に顧客が一人しかいないのであれば、僕はその一人の為だけに自分のリソースを集中させることが出来ます。
一人であれば、僕一人で対応できますので余計な経費もかかりません。そう考えると、別に一億円を頂かなくても、前者の一万人のビジネスの時よりはお金が残る可能性は大です。
もちろん売上自体がその一人に依存しがちなので、その対策は必要でしょう。ですが、そうであれば、あと一人だけ個別で顧客を探すだけです。お金は十分にありますから、広告費として捻出すればそれも容易です。
しかも一万人を集める必要はありません。たった一人で良いんです。何も難しくありません。
ちなみに一万人を相手にするよりも、一人を相手にする方が遥かに顧客との関係性も長期的になるでしょう。仕事をして行く中でも、顔の見える人のために頑張る方が、僕は頑張れるのです。
さて、要するにここで何が言いたいのかというと…
「集客って幻想だぜ？」ということです。
もちろん、いつかは顧客はいなくなるものなので、定期的に新規客の集客はする必要が出てくるでしょう。でも、それだけに血眼になる必要なんてどこにも無いんです。
なぜ、客数を増やしたいのか？
その理由を明確に答えられる人は少ないです。
単にお金を稼ぎたいというだけの理由であれば、客数以外の部分に着手してもお金は残ります。でも、周りの多くが集客について語るので、僕らはいつしかそれが「正義」だと信じてやまないのです。
でも、ビジネスとは自分の人生を彩る一つの手段でしかないわけです。そうなれば、どのような状態でお金を稼ぐかを考える方が得策のはずなのです。
「なぜ、客数を増やしたいのか？」
ぜひ、それを一度考えて見て欲しいと思います。集客という行為に執着する事が幻想だと知った時に初めて、あなたはビジネスというものが達観して見えるようになります。
その状態になると不思議と「集客」も簡単になるものです。意味が分かりませんか？でも、そんなものなんです。
この辺りについては、長くなるので別の機会にでも話そうかと思いますが、ビジネスを改善する為の方法は集客だけではない事を、今日は理解して頂けたら良いなと思います。
それでは以上です。
哲郎
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