From 宮城哲郎
まずは以下の動画を紹介します。
これ、ちょうど一年前に撮った動画なんですが、簡単に説明すると、「仕事が出来る人ほど生産性のある仕事が出来ない悪循環」について語っている動画です。
で、その理由に関しての詳細は動画の方で伝えているのでご覧になって欲しいのですが、簡単にいうと「目の前の火消しばかりに追われてるのはヤバイよね？」という話です。
そして、この火消し作業に追われることが多い状況には、単純に重要な仕事をする為のタイムブロックがなされてないことが原因であるということです。これはヤバイです。
目の前の火消しをするのではなく、火が出ないように事前に先を走って行きながら対策を打って行くことが仕事では重要ですから。火が出てからは取り返しのつかない事も多々ありますからね？
もちろん、対策を打ってても起きるときはおきます。これは僕もそうだったのですが、昨年のような有事の際なんかは代表的で、今まで起きもしなかった様々な問題というのが生じた時なんかはそうです。
何が正解かも分からない中での意思決定ですから、そうした緊急事の際には社長やリーダーと呼ばれる存在は、最前線で状況を把握してないといけません。
そうした時に、「いや、通常業務が…」なんて言ってられないですよね？
ちなみに、この動画の1ヶ月後ぐらいから、まさに全国的な緊急事態宣言が発令され、それこそ頭を悩ませながら試行錯誤をする一年だったわけですが…
さすがに一年も経てば、ある程度の対策データのようなものは組織の中にストックされている事でしょう。そして、この経験が組織を次のレベルに引き上げる大きな経験となる訳です。
ですが、実際にはそうした状況下の中でも、本当に小さな火消しばかりに追われてしまっていた人達というのが多くいます。これだけの事が起こったのに去年と何も変わってないという事です。
ちょっと厳しめに伝えると、今回起きた有事から何も学ばないままに過ごしてきた可能性があるわけですね？ アップデートする絶好のタイミングでそれが出来なかったのって大きなロスだとは思いませんか？
今後は、この一年で起きた経験を「どう活用するか？」が問われるフェーズになります。そしてアップデートしてきた経験をもとに、ピンチをチャンスへと切り替えて利を回収して行く時期になります。
そうした時期では、苦しい時期に色々と試行錯誤をしてきた組織とそうでない組織では、大きく差が出るということなんですね？
そんな訳ですから、やっぱり社長やリーダーと言われる存在というのは、どこかで「重要な仕事をする為の余白」をしっかりと作ることを普段から意識していないといけません。
この余白が、緊急時を超える為の対策に使えますし、この余白がライバル達よりも先を創造する時間に使えるという訳です。
現場レベルで身体を使って働くのが仕事だけではありません。特に組織の経営者やリーダーの役目を担う人達は、「未来を考える」ということも自分の重要な仕事だと認識して毎日を過ごして欲しいものです。
僕はクライアントやビジネススクールのメンバーにも口うるさく伝えることがあります。それは…。
「社長が他のスタッフと同じ仕事、そして同じ思考で行動しているのはマズイ」
ということなのですが、その理由は、この記事で話している理由からきているのですね？
これは社員が一人もいない、個人で活動している人たちであれば「尚の事」です。
自分が商品であり、自分が裏方でもある。そうした人達はさらに働き方を考える必要があります。今はやりのパラレルキャリアを形成していこうと考える人も同じです。
何かを成す為の「重要な仕事をする為の余白」をどれだけ作れるか？なんです。それが作れないと行動すら出来ませんからねー。
2021年は、そうした「重要な仕事をする為の余白」をちゃんと確保しながらもビジネスが回ることを目標にして行きましょう。
それだけで、いろいろな物に強くなれるビジネスを作れるものですよね？
それでは以上です。
哲郎
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